12年目の春分の日

投稿日: カテゴリー: 日記

日食・新月の翌日、今年の春分の日。
世田谷に稽古場を開いてから12年目。

度々オーナーが代わり時が流れ、バブッたりはじけたり。
私自身には、左程景気の良し悪しの影響は無いが、稽古場は随分な風に晒されて、稽古場を追われる日を想像し準備した事もあった。

自宅内に茶室があれば良いが、都内で週末限定で稽古場を捜す事は至難の業。 こうして長きに亘り、茶室としてほぼ完璧の場を稽古場として使わせて頂いている御縁に心から感謝している。

そんな12年目の記念日の夜。
台湾茶会「春回大地」に参加して、暖かく祝って頂いた。
心から茶葉の声を聞き、水や食に気を配り、もてなしてくれた友に深く感謝すると共に、その茶人としての真摯な姿勢を尊敬している。

台湾茶道は30年。 比べて日本の茶道は長い歴史を経て、形骸化と言われてから久しい。
私が行っているテーブルでのワークショップも、そんな風評被害を払拭したい一念で企画し開催したものだ。
おりしもあの3/11の2週間後、3/26から開始して今日から5年目。
茶ガール世代を対象としたワークショップに、今では定年後の楽しみ、膝が悪くて正座が無理等々、様々な理由で茶室に座れず、でも茶の湯に興味がある方々が集っている。

自身の軸をぶらさず、心の筋肉を鍛え、心からのもてなしの場を日常に持つ事。
日本の文化や工芸、技ある職人達の作品に触れ、人生をより豊かにする茶の湯の舞台装置。
その上で、何を学ぶにしても「心手相隨」の気持ちを持って事に当る姿勢が大切。

胡桃は、半分が二つ合わさって一つの実になるの、と彼女がくれた包み。
茶室で抹茶と共に味わう、本物の胡桃のような凝った菓子が出てきた。
胸がいっぱいになった。

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