孤独に耐えられないと、ものは作れない(内藤廣)

投稿日: カテゴリー: 日記

六本木のある日、芋洗坂のギャラリーで陶芸家黒田泰蔵作品、乃木坂ギャラリー間で建築家内藤廣展「アタマの現場」を堪能。
黒田さんのストイックな円筒形の器と平皿、展示も伊勢神宮の玉石をイメージした石群の中に祭壇のように立つシンプルな台、息を殺し魂を入れ込んだ空っぽな器。
神宮の心柱のようでも、神へのお供えの器のようでもあり、照明をおとした2階の展示室には、とくに完璧に立ち上がった美しい面を持つ器が鎮座していた。
なんだか心が震えた、徹底的に美を追及する黒田さんの姿勢が見えた気がする。

一方、内藤廣さんは、いつも仕事場にある好きな絵や写真、小物、書籍700冊まで持込み、美しいフォルムの模型や書類が所狭しと並ぶ展示。
代表的作品三重の「海の博物館」から、現在進行中の静岡の草薙総合運動場体育館まで。
黒田さんとは対照的だったが、共通して感じる事は、心を入れたフォルムの追及、見えないモノや自然の恵みを形に表現していく圧倒的表現力とただならぬ持久力。

ただただ感動した。お人柄も穏やかな内藤さんの書棚で見つけた岡倉点心の本。
きっと茶の湯が似合うだろうナァと思いつつ、夕暮れの街を後にする。

photo:黒田泰蔵の器と杉本博司作品

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