蓮華童子の眼差し

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憩いの場、下高井戸シネマで観た高倉健の「あなたへ」。
自分をすずめに描いた、亡き妻の望みである散骨のため、彼女の故郷の海に向かいながら、出会う人達との触れ合いや場所の想い出を積み重ね、ラストで「自分は、今日鳩になりました!」と自由に向かって歩き出す夫を演じきった健さん、この作品が遺作となった大滝秀治さん。脚本の良さも相まって、しみじみ涙涙したその週末に、また涙。

親しくしているギャラリーで、いつも笑顔で出迎えてくれたMさん、若くして癌で逝った彼女の想い出を、集まった方々が一人づつ語った。どんなに素敵でセンスがあって逞しかったかを、語っている人達の肩越しに、ニコニコしながら見守る彼女が見えるようだった。
こうして故人を忍んで語る事で、自分達の生き様を確認して、改めて使命感が沸いてくる。
そういうギフトを彼女から頂いた実感がした。
哀しく幸せな気分だった。

そして今日、あんなにタフで才能豊かだった勘三郎さんも逝ってしまった。
野田地図の「表に出ろい!」で、楽しそうに掛け合いしている彼の笑顔が蘇る。
心より御冥福をお祈り申し上げます。

Photo:成田順子作「蓮華童子」、この後テキサスに御嫁入

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